英単語の置き換えでスラスラ英語が話せるようになる英語脳の作り方

スピーキング&リスニング

学校でも英文の構造を学び単語を置き換える練習をする。しかし、その多くは日本語の置き換え練習で終わる。

「赤い車」は a red car だから「黒い車」は a black car となり、「大きな家」が a big house ならば「小さな家」は a small house となる。

同様に、「簡単な質問」は an easy question だから「難しい質問」は a difficult question であり、「太った芸人」が a fat comedian なら「痩せた芸人」は a skinny comedian。

間違いではないが、このプロセスは脳内で日本語をいちいち英語に置き換える作業となる。

このプロセスで英会話を可能とする英語脳を造ることはまず不可能。 

「真犯人は誰だ?」 これをどう英語にするか?

「真犯人」を和英辞典で調べると suspect(容疑者), criminal(犯罪人), culprit(刑事被告人), perpetrator(加害者)などと様々な表現が出てくる。

ネイティブはそれぞれのシチュエーションで使い分けをしているのだが、日本人にはそれがわからない。perpetrator などは法廷などで使われるだけで日常の会話ではまず使われない。

日本語に相当する英語を辞書で調べても実際の英会話には役に立たないことがよくあるので、こんなやり方をいつまで続けても英会話は巧くならない。

「真犯人は誰だ?」これをネイティブは

Who did it?

と言う。これが日常で使われる表現。

つまり、ネイティブが日常使っている表現を仕入れ、そこから英単語の置き換えで様々な表現をモノにするのが最も現実的で効率のいい勉強となる。

この具体例を解説する。

英単語の置き換えの基本

学校で習う英単語の基本的な置き換え練習はこうなる。

・Are you going to+動詞「~するつもりですか?」

+  see him tomorrow?「明日彼に会うつもりですか?」

+  go shopping this afternoon?「午後買い物に行くつもりなの?」

+  quit your job soon?「すぐに仕事辞めるつもりかい?」

 

 

・I wish I could+動詞「~できたらなぁ。」

+  see him again. 「また彼に会えたらなぁ。」

+  play the piano like her. 「彼女にようにピアノが弾けたらなぁ。」

+  win the lottery. 「宝くじに当たったらなぁ。」

 

 

と、こういう練習を学校でする。単語は日本語から英語に直訳できるものばかりなので難しいことはない。

しかし、日本語からは直訳できない英文の場合は手も足も出なくなる。

 

英会話が下手になるプロセス

日本語の直訳では英語にならない例を示す。

 

例文1)「奴のことは長い目でみてやれよ。」

直訳すると Look at him with long eyes. となるが、これでは身も蓋もない。

英会話初心者はこれをすぐに英語にできない。それで辞書などで調べるわけだが、現在はgoogle の検索窓に「長い目で見る 英語」と打ち込むと答えが出てくる。

それが see in the long run 。あながち間違いとはいえないがネイティブが日常会話で気軽に使う表現ではない。

では、ネイティブはどう言うか? 

これは Give him time. でいい。

 

例文2)「奴にはいつか仕返しするさ。」

これも辞書や google 検索をすると概ね revenge という単語が出てくる。take revenge on という表現もある。

文脈や事柄で revenge でいい場合もあるが、もっと日常的な表現であれば次のように言える。

I’ll get back at him sometime later.

 

イメージとしては「奴を目掛けて戻る」→「仕返しをする」という感じだが、いかがだろう?

音からしても英語らしい響きがある。

 

例文3)「彼女はお酒弱いんです。」

これも「弱い= weak」?などと頭で考えているうちは英会話の勉強にならない。

これは英会話ではシンプルに

She easily gets drunk. と言う。

お酒に強いのなら She doesn’t easily get drunk.

 

このようにいつまでも日本語の直訳から英語を組み立てることばかりしていると実際のネイティブが使う英語表現を学べない。

英語がスラスラと出てくるようになるためには実際にネイティブが使っている英語表現に慣れることでが大切だ。

 

同じパターンの英文に慣れてモノにする

日本語から始めて英語を当てはめるのではなく、ある英文を出発点にすると英単語を変えるだけで様々な表現ができるようになる。

get の置き換え

主語+ get + 形容詞 or 過去分詞

I got sleepy soon.「すぐに眠くなった」

 

I’m getting drunk now.「いま酔っぱらってきた」

 

We’ll soon get ready.「我々はすぐに準備できる」 

 

この辺のパターンは基礎文法になるのでこれ以上は立ち入らない。この先が重要。

さきほど She easily gets drunk. は「彼女はお酒が弱い」という意味でネイティブが使う表現だと説明した。

では「彼は体が弱い」はどういえばいいか?これも似たような表現になる。この辺がわかると get で様々な英語のフレーズをモノにできる。

He gets sick easily.「彼は体が弱い。」

He gets cold easily.「彼は寒がりだ。」

He gets angry easily.「彼は怒りっぽい性格だ。」

He gets bored easily.「彼は飽きやすい性格だ。」

He gets tired easily.「彼は疲れやすい人だ。」

 

これらを少し応用すると次のような日本語も考えることなくすぐに英語できるようになる。

・「首になった」→ I got fired.

 

・「転勤になった」→ I got transferred.

 

・「ふられた」→ I got dumped.

 

・ 「プロポーズされた。」→ I got proposed to.

 

・「ナンパされるかもよ。」→ You might get picked up.

 

こうした形である英文から出発して英単語を置き換えることで様々な表現が一括して理解できるし、こうして覚えた表現はすぐにスラスラと出てくる。

 

主語+ get or have +目的語 + 過去分詞 or 形容詞

I got some pizza delivered home.  →「私はピザを宅配してもらった。」

 

I got the parts replaced. →「私は部品を交換してもらった。」

 

I’m going to have my trousers pressed. →「ズボンをプレスしてもらうつもりです。」

 

I want to have my sight tested. →「目を検査してもらいたいんですが。」

 

Could you get my fare adjusted? →「料金精算して頂けますか?」

 

You need to get your car fixed. →「車を修理する必要がありますよ。」

 

get + 目的語 + out の系列

get ~ out で「~ を取ってもらう」とか「~ を抜いてもらう」という意味になる。この系列の例文を載せる。

I got a wisdom tooth out yesterday. →「昨日親知らずを抜いてもらいました。」

 

I got my tonsils out as a child. →「扁桃腺は子供の頃に取ってもらいました。」

 

We are going to get the beehive out. →「蜂の巣は取ってもらうつもりです。」

 

He is still hesitating about whether to get the tumor out. →「彼は腫瘍を摘出してもらった方がいいかどうかまだ迷っている。」

 

You might want to get your kidney stones as soon as possible. →「なるだけ早く腎臓結石を取った方がいいですよ。」

 

take の置き換え

「君は~に向いている」を和英辞典で探すと You have a talent for ~, You are cut out for ~, You have aptitude for ~, You are suited for ~ などいろいろと出てくる。

 

しかし、英語のネイティブがよく使う次の表現が出てこない。

You have what it takes.「君はそれに向いてるよ。」

この英文を直訳的に理解すると「あなたはそれ(it)がtake(必要とする)ものを持っている」という意味になる。

これが英語のネイティブのセンスだ。こういった言い方に慣れると実際に使われている英語の発想(英語脳)が培われる。

take の基本に慣れる

take の意味を聞くとすぐに「連れていく、持っていく」という答えが返ってくる。しかし、take は「~が掛かる」「~を必要とする」という場合に多様される。

It takes time.「それには時間が掛かる。」

・It takes effort.「それには努力が必要だ。」

・It takes imagination.「それには想像力が必要だ。」

・It takes getting used to.「それには慣れが必要だ。」

take のこの基本的なイメージと使われ方に慣れると次は以下のような応用が可能となる。

take が表現する様々なバリエーション

You have what it takes. が「君はそれに向いている」なら「君はそれに向いていない」は否定文となる。

You don’t have what it takes.「それあなたには向いてないわ。」

 

it が意味上の主語となる場合 to 以下がその意味となる。これも慣れておこう。

He has what it takes to be a good English teacher.「彼は優れた英語教師になる素質を持っている。」

 

I’m afraid she doesn’t have what it takes to work here.「彼女ここで働くには向いてないんじゃないかと思うんだけど。」

 

What do you think it takes to go out on your own?「独立するためには何が必要だと思う?」

 

この辺のバリエーションに慣れると次のような表現も頭の中で置き換えられるようになる。

You don’t know if you have what it takes before you try.「やってみるまで向いてるかどうかなんてわかるわけないじゃん。」 

 

このように実際にネイティブが使っている英語は単語の置き換えで様々な表現となっている。このセンスを学ぶことで英語脳を造れる。

 

スラスラ英語が話せる英語脳

もう一度言うと、日本語で発想していちいち日本語を英語に訳すようではいつまで経っても英会話ができるようにはならない。

何かを英語で話したい時に自分の頭の中の引き出しにある様々な英語表現が飛び出し、必要に応じて組み合わされるようにならなければならない。

その英語脳の鍛え方はある英文から出発し英単語を置き換えることでいろいろな表現に慣れることだ。これはとても効率がいい。

実際ネイティブもこういった単語の置き換えを瞬時に行って英語を話している。なので、英会話をモノにしたければこれができるようになることだ。

最後に、日本語から訳しにくいがネイティブがよく使う表現をいくつか載せておく。

 

・ Anything will do. →「どれでもいいよ。」

 

・ Catch you later. →「またね。」

 

・ Come again?→「なんですって?」

 

・ After you, please. →「お先にどうぞ。」

 

・ Easy does it. →「落ち着いてよ。」

 

・ Get a load of this. →「ちょっとこれ見てよ。」

 

・ I couldn’t be better. →「絶好調だよ。」

 

・ Would you give me some tips? →「コツを教えてくれますか?」

 

・ Do you have this in a different color?→「これの色違いありますか?」

 

・ Could you clear the way, please? →「ちょっとどいてもらえますか?」

 

まとめ

・日本語で発想し日本語を英語にするパターンを捨てる。いつまで経っても英会話は上達しない。

・ある英文を出発点として英単語の置き換え練習をするとその構造自体が頭に入り、様々な英語表現がモノになる。

 

参考記事:グラマー(文法)というレールに単語が走ると英会話になる法則


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