nice or good ? 意味とニュアンスの使い分けで英語脳を造る

スピーキング&リスニング

nice と good はどちらも日本語で「いい」と訳される。a nice person は「いい人」 a good person も「いい人」。

ところが、実際の英会話では意味もニュアンスも違ってくる。

あえて言えば、a nice person は「感じのいい人」で a good person は「正しいことをする人」という意味になる。

実際の英会話でネイティブに多用される  nice と good の使い分けができないままでは英会話の修得は難しい。

この記事では nice と good を使った例文を十分に示し、その使い分けをシチュエーションに応じて理解する手引きとする。

 

nice も good も同じ意味で使われている場合

例1)

・よく別れ際に使われる表現「いい一日を。」

Have a nice day !

Have a good day !

・よくある返事「わかりました。」「あなたもね。」

I will.

You, too.

 

例2)

・「私はいい仕事を得た。」という場合

I got a nice job.

I got a good job.

 

例3)

・「お話しできて良かったです。」

It was nice talking to you.

It was good talking to you.

 

上の三例文において nice と good に大きな意味の違いはない。

ただ、Have a nice day ! や Have a good day ! が使えるのは当然夕方くらいまでだが、それ以降は Have a nice night ! とは言わない。Have a good night !と言う

 

nice か good かどちらかに決まっている場合

表現によっては nice か good かどちらかしか使わないという場合がある。

これらは決まった言い回し( set phrases ) なので覚えるしかない。

nice しか使わない場合

・「感じがいい」「素敵な」というニュアンスで物を表現する場合

nice hat「いい帽子」

nice shirt「いいシャツ」

nice shoes「いい靴」

 

*注:上の物に good を使うと素材が優れたとか高級とか有名とかいった意味になる。

 

・「優しい」「親切な」という意味合いの場合

Be nice to your friends. 

「友達には優しくしなさい。」

She was just being nice to you.

「彼女はただ親切にしていただけなのよ。」

 

・「~してくれるなんてご親切に」という表現

It was very nice of you to drive me home.

「家まで送って頂けるとはありがとうございます。」

 

good しか使わない場合

・「それはいい質問だ。」

It’s a good question !

nice question は意味不明

                        ・「よかったね!」

Good for you ! 

 ✖Nice for you !

・「ランチいっしょにどう?」

What about lunch with me?

「いいわね」

Sounds good to me.

Sounds nice to me.

 

nice と good で意味とニュアンスが違う場合

nice でも good でも表現としてはあり得るが意味が違うケースがある。例を二つ述べてその違いを解説する。

nice movie と good movie の違い

a nice movie はその物語が心温まるものだったりハッピーエンドだったり positive な気持ちにさせてくれる映画のこと。

a good movie はその構成や映像などを含めて映画としての迫力、新奇性、時代的な意味などに優れた映画のこと。

従って、優れた出来栄えのホラー映画を good movie とは言えても nice movie とは言えない。

では、チャップリンの名画 City Lights「街の灯」は何と表現できる映画であり物語であろうか? → Wikipedia「街の灯」

そのストーリ性、カメラアングル、俳優の演技、ラストの泣けるシーンなどどれを取ってもこの映画は a nice and good movie と言える。

nice guy と good guy の違い

He is a nice guy. と He is a good guy. は一字の違いしかないが、その意味はまったく異なる。

nice guy のイメージ:

明るい

人当たりがいい

よく気が付く

礼儀正しい

身なりに気を付けている

 

good guy のイメージ:

勤勉

正義感が強い

正直で嘘を付かない

人の手助けをする

勇気がある

 

nice と good の概念(イメージ)を整理する

ここで一度 nice と good の概念(イメージ)というものを包括的に理解しておくことも重要かと思うので、それぞれに解説し例文を載せる。

nice のイメージと例文

nice は自分がどう感じているか、つまり主観的な表現と言える。

nice guy とは英語でいえば friendly, gentle, kind, tender, loving, amiable な人。要するに、優しく人懐っこい人といったところ。

そう感じるのは感じる人の主観だ。これが nice が使われるイメージと言える。例文で感じ取って頂きたい。

・I met a lot of nice people in Japan.「日本でたくさんのいい人にお会いしました。」

 

・Your language sounds really nice to elderly people.「あなたの言葉遣いはお年寄りにほんとうに優しいですね。」

 

・You are really nice to look at, honey.「ハニー、君は目の保養になるよ。」

 

・Her smile was so nice (that) I instantly fell in love with her.「彼女の笑顔はそれはそれは素敵ですぐに恋に落ちたよ。」

 

・I make it a rule to stay away from those who are not nice to me.「俺に優しくないやつらとは距離を置くようにしてんだよ」

 

このように nice は物事の感じを表す表現としての「いい」という意味になる。

 

good のイメージと例文

nice に比較すると good は客観的な表現と言える。あるいは、事や物そのものが持つ内容に対する評価だと言える。

先に述べたように a good question とは言うが a nice question とは言わない。何のことかわからない。

これも例文で感じ取り理解することが何よりなのでいくつか例文を載せる。

 

・ She is good at English.「彼女は英語が巧い。」

 

・He is a good man for the position.「彼はその地位にふさわしい男だ。

 

・His good question was followed by many good answers.「彼のいい質問の後にたくさんのいい回答が続いた。」

 

・It will be good for you to walk out for a change.「気晴らしに外を歩くといいかも」

 

・Do you think this fish will keep good overnight?「この魚明日まで持つと思う?」

 

このように good は物事のクオリティーを表す表現として使われる「いい」という意味になる。

 

nice and ~という便利な表現

先にチャップリンの映画「街の灯」を評価する時に a nice and good movie という表現をした。これはまさに nice で good な映画という意味だった。

ただ、この意味とは違ってこの nice and ~ という言い方はネイティブがよく使う表現法で、この場合の nice は「ちょうどいい加減に」といった意味となる。

例文を載せる。

・This chair is nice and high for me.「この椅子は俺にはちょうどいい高さだ。」

 

・The soup was nice and hot.「スープはいい頃加減に温かかった。」

 

・Isn’t this dress nice and cheap?「この洋服ちょっと安くない?」

 

・I find this cake nice and sweet.「このケーキちょうどいい甘さだよね」

 

・Oh, this karaage is nice and juicy inside!「えっ1? この唐揚げって中がいい加減にジューシーだね」

 

COCA(Corpus of Contemporary American English)によると現代のアメリカ人が使う nice and に続く主な形容詞は easy, warm, hot, soft, cool, clean, quiet, sweet, smooth, neat, fresh となっている。 

この使い方に慣れるとあなたの英語は nice and nice になる。

 

good and ~ の知っておくべき表現

nice and ~ があったように good and ~ という表現がある。and の次に来る形容詞や副詞を強調する役目がある。

例文を載せる。

 

・He was good and angry at his opponent’s remark.「彼は論争相手の言葉にめちゃくちゃ怒っていた。」

 

・He got good and drunk at his third shot of vodka.「奴は三倍目のウォッカで完全に酔っぱらった。」

 

・Be careful !  The soup is good and hot.「気を付けて!スープすげえ熱いよ。」

 

・I could get a good and sound sleep last night.「昨夜はぐっすりと眠れたよ。」

 

・Yeah, I’m good and ready to come to see you anytime.「うん、いつでも会いに行けるように準備万端だよ。」

 

この good and ~ の使い方にも慣れておこう。そのうちあなたの英語は good and fluent になる。

 

まとめ

nice と good の使われ方は以下の通り。

1)nice でも good でも同じ意味の場合。

2)nice か good かどちらかに決まっている(set phrase)場合。

3)nice と good では意味やニュアンスが異なる場合。

4)nice は主観的な感じを表す。

5)good は客観的な価値を表す。

6)nice and ~ という多用される表現に慣れること。

7)good and ~ は強調する表現として使われる。

 

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