この記事を読んでいるあなたは、一度くらいこう思ったことがあるのではないだろうか。
「英語が話せる人は、もともと才能がある人なんだろうな……」
確かに世の中には、生まれつきスポーツが得意な人もいれば、音楽や数学で驚くような才能を発揮する人もいる。最近では「語学の習得は遺伝や才能が5割」などという科学的データを目にすることもあり、「やっぱり自分には無理なのか」と諦めかけている方もいるかもしれない。
では、英会話も本当に才能がなければ身につかないものなのだろうか。
私は現在71となったが、これまで半世紀以上英語と付き合ってきた。そして、留学、英会話講師、海外駐在、貿易実務など、さまざまな現場で英語を使ってきた結論として、こう断言できる。
英会話は、才能で決まる世界ではない。
その理由は、とても簡単だ。あなたは今、日本語を話しているではないか。
日本語という世界的に見ても複雑な言語を習得できた人間に、英語だけが習得できない理由など本来存在しない。違うのは才能の有無ではなく、「英語を習得するための、正しい脳の使い方」を知っているかどうかだけだ。
この記事では、私自身の経験も交えながら、「英会話は才能ではない」と断言できる理由についてお話ししたい。
- 「英語だけは特別な能力が必要」という思い込みの正体
- 日本語が話せること自体が「言語の才能」がある何よりの証拠
- 学校教育が植え付けた、英会話を邪魔する「脳のネットワーク」
- 中学浪人だった私が、泥臭い反復で英語脳を開花させた実体験
英会話だけが特別な能力だと思っていないか
すべての分野の“一流”も、最初は凡人だった
スポーツでも、芸術でも、料理でも、あるいは商売でも、最初から天才だった人ばかりではない。ある人は偶然の出会いから、ある人は仕事がきっかけで、またある人は強い使命感から、人生の途中でその分野に夢中になり、少しずつ一流へと成長していくものだ。
なぜ「英語」だけ特別視してしまうのか
英語も全く同じである。「英語だけは生まれつきの才能が必要」という根拠はどこにもない。私たちが目指すのは、オリンピックに出るような同時通訳者(プロ)のレベルではない。目の前の外国人と楽しく意思疎通を図る「草野球」や「趣味の料理」のような英会話だ。そのレベルに到達するまでに、才能の壁などほとんど関係ないのである。
あなたは日本語を話している。それが何よりの証拠
赤ちゃんは文法書も単語帳も使わない
言語の習得において、これ以上の証明はない。赤ちゃんは文法書を読まない。単語帳を使って機械的に暗記もしない。頭の中でいちいち翻訳もしない。それでも数年後には、自然と日本語を流暢に話している。
つまり、日本語を自然に話せるという事実そのものが、人間には言語を習得する力が備わっている何よりの証拠である。英語だからといって、特別な超能力が必要なわけではない。違うのは、ただ「学び方(脳の使い方)」だけなのだ。
是非参考にしてほしい記事はこちら。
👉️ なぜ幼児は文法を知らなくても話せるのか|私が50年の英語学習で辿り着いた結論
多くの日本人は才能ではなく勉強法で遠回りしている
では、なぜこれほど多くの人が「自分には才能がない」と悩んでしまうのか。それは、学校教育で叩き込まれた勉強法が、英会話の脳の仕組みと真逆だからだ。
学校では、以下のような順番で英語を処理するように教わる。
日本語 ➔ 英文法 ➔ 英作文
しかし、実際の英会話のスピード感の中で、こんなまどろっこしい翻訳処理をしていたら絶対に会話にならない。会話の現場で本当に必要なのは、以下のネットワークだ。
英語 ➔ 意味(イメージ) ➔ 反応(口から出る)
私はこの違いに気づいたとき、初めて「英語脳」という感覚をハッキリと理解できた。あなたが英語を話せないのは才能がないからではない。ただ、会話用の脳の回路を作っていないだけなのだ。
私自身も決して英語の天才ではなかった
中学浪人を経験した過去
偉そうに語っている私自身、決して元から頭が良かったわけではない。何しろ私は、人生の早い段階で「中学浪人」という手痛い挫折を経験している。英語だけが特別に得意だったわけでも、恵まれた環境にいたわけでもない。
才能を凌駕する「反復」の力
そんな私が、イギリス留学を果たし、駐在や貿易実務の現場で英語を武器に渡り合ってこれた理由。それは才能ではなく、ただ人より少しだけ「反復したこと」「口に出して音読したこと」そして「諦めなかったこと」。本当にそれだけだ。AIも翻訳アプリもない時代、その泥臭い積み重ねだけが、私の頭の中に英語脳を育ててくれたのである。
この記事で私の出発点を述べている。
👉️ 英会話が人生を変えた|中学浪人だった私が世界で出会った予想外のチャンス
英語脳ができると「なるほど!」が増え始める
暗記の苦痛を消し去る「アハ体験」
英語脳の回路が少しずつでき始めると、「あ、そういうことか!」「この単語とあの単語はこう繋がっているのか!」という納得の瞬間が何度も訪れるようになる。この「なるほど!」の積み重ねこそが、脳の記憶の仕組みを刺激し、英会話をラクに続けられる最大の原動力になる。
あなたにも必ずその瞬間は訪れる
英語を話せるようになる人には、ある共通点がある。それは才能の有無ではない。「ある日、英語の見え方がパッと変わる瞬間」を経験しているかどうかだ。
その入口となるのが「英語脳」であり、その回路をさらに強固な反射神経へと育てる方法が、私がこのサイトで紹介している「代入法」をはじめとする学習法である。だから私は、今日も声を大にしてこう言いたい。
あなたにも必ず、その日は来る。
「なるほど❗️」の連続が英語脳を作るプロセスはこちらの記事で解説している。
👉️ 英会話に挫折する本当の理由|「なるほど!」が英語脳を作り、反射神経へ変わる瞬間
▼ 英会話上達法シリーズ バックナンバー
① 英会話が上達しない人の共通点|勉強しても話せない本当の理由
② 英語は「knowledge(知識)」では話せない|理解より反射神経が必要な理由
③ 英語脳とは何なのか|日本語を介さず英語が口から出る仕組みを徹底解説
④ 英語は「代入」で話せる|ネイティブが無意識に使う英語脳の法則
⑤ 英語を丸暗記してはいけない理由|英文を反射神経に変える本当の練習法
⑥ 英語脳を作る練習法とは?|独学で英会話が反射的に口から出る毎日の習慣【第6回】
⑦ 英会話初心者の勉強法|英語脳を育てる朝20分・夜20分の学習ルーティン
まとめ
- 英会話は才能ではない。日本語が話せることが何よりの証明である
- 私たちが目指すレベルに才能は不要。趣味の草野球や料理と同じである
- 学校式の「翻訳回路」を捨て、「英語を英語のまま処理する英語脳」を作るべし
- 中学浪人を経た私でもできた。正しい方法で「反復」すれば誰でも道は開ける
「自分には才能がないから……」と、挑戦する前に自分にブレーキをかけるのはもう終わりにしよう。あなたの脳には、すでに素晴らしい言語習得能力が眠っている。必要なのは、それを呼び覚ます正しい訓練だけなのだ。
英会話上達法シリーズ総集編
これまで全9回にわたってお届けしてきた、私の半世紀におよぶ英語人生の結晶、そして「英語脳」を鍛えて独学で英会話をモノにするためのエッセンスを、ギュッと一つに凝縮した総集編をお届けする。これさえ読めば、あなたが今日から踏み出すべきロードマップのすべてがわかる。絶対にお見逃しなく!
運営者ヤヌスの心からのメッセージ
英語は「知識」ではなく「反射」です。
理解しただけでは話せるようにはなりません。
本当のゴールは“瞬時に口から出る状態”です。

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