make の本当の意味は「作る」ではない|ネイティブが多用する英語脳のコアイメージを解説

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学校英語では、make =「作る」と習う。確かにそれは間違いではない。

しかし、英語のネイティブスピーカーが日常会話で放つ make は、この「作る」という日本語だけではどうしても説明がつかないシチュエーションが多すぎる。

例えば、次のような表現を耳にしたことはないかな?

  • Make sure you have everything with you.(忘れ物がないか確認してください)
  • Make it quick.(手短に頼むよ)
  • That makes sense.(なるほど、納得だね)

これらの make に、無理やり「作る」という言葉を当てはめても、なんだかピンと来ない。なぜ「意味を作る」が「なるほど」になるのか、学校ではその本質を教えてくれない。

実は、ネイティブは学校英語のように「形のあるモノを作る」という意味だけで使っているわけではない。彼らの頭の中には、初心者でも一瞬で理解できる「共通のイメージ」がある。

この記事では、ネイティブが持つ make の本来のコアイメージを、初心者の方に向けて分かりやすく解説する。これがわかると、学校英語のモヤモヤがすっきり消え去り、ネイティブらしい英語がパッと口から出るようになるはずだ!

 

1. makeの本当のコアイメージは「ある状態を作り出す」

日本人は make = 作る という硬い直訳で脳を縛ってしまいがちだが、make の本当の本質は、単に物体を手で「作る」ことではない。

ネイティブの脳内にある make の本当の姿は、「手を加えて、ある状態をグイッと作り出す(状態を変化させる)」という感覚。

【makeの脳内イメージ】
何もない、または別の状態 → 【 手を加えて変化させる 】 → 新しい状態の出現!

まるで粘土細工をこねて、新しいカタチや状態をその場に生み出すようなカメラワークのようなもの。学校で習う make a cake(ケーキを作る)というのは、この「存在しない状態から、ケーキがある状態を生み出した」という感覚のほんの一例にすぎない。

ネイティブは以下のような表現も、すべてこの「存在しない状態から結果・状態を生み出す」という同じ感覚で使う。

  • make breakfast(朝食が用意された状態を生み出す = 朝食を用意する)
  • make coffee(コーヒーが淹れられた状態を生み出す = コーヒーを淹れる)
  • make money(お金が手元にある状態を生み出す = お金を稼ぐ)

「物」だけではなく、「状況」や「結果」をグイッと生み出すのが make なのだ。

2. 英会話初心者が絶対に覚えるべき「make」の5大重要フレーズ

この「ある状態を作り出す」というコアイメージがわかると、日常会話や接客で毎日のように使う重要フレーズが、おもしろいほど簡単に腹に落ちるようになる。

① Make sure(確実な状態を作ってね = 確認する)

日常会話でも、ビジネスでも、とにかくよく使うのがこの表現。

Make sure you have everything with you.
(忘れ物がないことを確認してくださいね)

このフレーズ、直訳しようとすると「確実に作る」となり意味不明ですが、コアイメージで脳内変換すると一発だ。

「you have everything(あなたがすべて持っている)という、sure(確実な)状態を、いまここでグイッと作り出してね」

だからこそ、「忘れ物がないか確かめてね」「念のために確認してね」という意味になるわけ。相手を丁寧に気遣いながら安心感を与えることができる、非常に便利で温かみのあるフレーズだ。

実生活の様々なシーンで役立つ、これだけは押さえておきたい超頻出の英会話フレーズについては、以下の記事でも詳しく解説している。音声付きでご紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてほしい。

👉️【音声付き】これだけは覚えて!タクシー運転手が使う「超頻出」英会話フレーズ10選

② Make it(成功した状態をひねり出す = やり遂げる)

例えば、

Make it quick. (手短にしてね)

英語脳的にはquick な状態にしてくれということで、「手短に頼む」という理解になる。

また、映画のクライマックスなどで、ネイティブはよくこう叫ぶ。

We made it!
(やったぞ!やり遂げたぞ!間に合いました!)

これも「それを作った」と直訳していては、会話のライブ感に付いていけない。彼らの頭の中にあるのは以下の絵だ。

「ギリギリの状況や、大変な状況から、なんとか手を尽くして『it(成功・帳尻が合った状態)』を作り出した!」

だからこそ、場面に応じて「やり遂げた!」「(電車や約束に)間に合った!」「(パーティーなどに)出席できた!」という、嬉しい結果を表す表現に化けるわけだ。

成功する(We made it!)間に合う(We made it on time.)出席できる(I can make it.)この3つはすべて

“成功・達成の状態を作る”

で説明できる。

③ That makes sense(納得できる状態を作る = なるほど)

相手の話を聞いて「なるほど!腑に落ちたよ」と言いたいとき、ネイティブが口癖のように使うのがこの表現。

That makes sense.
(なるほど、そういうことか!)

sense とは「意味・理屈・筋が通っていること」。直訳の「それは意味を作る」ではなく、コアイメージを働かせてみよう。

「That(あなたの今の説明)が、私の頭の中に sense(筋が通って納得できる状態)をグイッと作り出してくれた」

④ Make somebody happy(誰かをhappyな状態に作り変える)

You make me happy.

学校英語では「あなたは私を幸せにする」と訳して習う。しかし、英語脳では、「あなたが私を happy な状態へ変化させた」という make のコアイメージで理解する。

つまり make は、「何かを作る」だけではなく、「ある状態へ持っていく」という感覚でも使われる。

同じ感覚で、

You made me sad. (あなたのせいで悲しい状態になった)

The news made me angry. (そのニュースで怒った)

His joke made everybody laugh. (彼のジョークで皆が笑った)

なども理解できる。

どれも、makeを使うことで元の状態から新しい状態への変化を表している。

英語は「感情を作り出す言語」、日本語は「感情が自然に湧く言語」と理解すればいい。

⑤ Make friends(友達関係という状態を生み出す)

これもネイティブが非常によく使う表現。

I made a lot of friends in Australia. (オーストラリアでたくさん友達ができた)

学校英語では、「友達を作った」と訳される。しかし実際には、粘土細工のように友達を作ったわけではない。英語脳で捉えると、「友達関係が存在する状態を生み出した」という感覚になる。

つまり make の本質はここでも同じ。

【元の状態】 → make → 【新しい状態】

ネイティブは無意識のうちに、この状態変化の感覚で make を使っている。

同じ考え方で、

make a mistake (ミスという状態を生み出した)

make a decision (決定した状態を作り出した)

make progress (前進した状態を作り出した)

なども理解できる。

make は単に「物を作る」という意味ではなく、「新しい状態・結果・関係を生み出す動詞」と理解すべし。

いかがだろう?

これで、バラバラだったジグソーパズルのピースがピタッとはまって、頭がスッキリした「なるほど!」という感覚にならないかな。

3. 難しい単語は不要!makeを使うと英語がぐっとネイティブらしくなる

多くの英語学習者は、難しい単語をたくさん覚えようとして挫折してしまう。しかし、ネイティブの日常会話は、この make のような簡単な動詞を使いこなすことで成り立っている。

あなたがもし、これまで頭の中で「お堅い日本語」を直訳しようとしていたなら、今日から make のイメージに切り替えてみるといい。それだけで、驚くほど自然な英語に変わるはずだ。

教科書的なお堅い単語 ネイティブが好む「make」の表現 会話でのニュアンス(イメージ)
confirm(確認する) make sure 「気をつけて、確かめてね」という温かい感覚
succeed(成功する) make it 「なんとかやり遂げたぞ!」というライブ感
understand(理解する) make sense 「なるほど、話の筋が通ったよ」という納得感
create(創造する) make 自分の手を動かしてパッと生み出す親しみやすさ

難しい単語を必死に思い出す必要はありません。初心者の英会話こそ、この make の「状態を作り出す」というシンプルな感覚を味方につけるのが一番の近道です。

​さらに英語脳を鍛えたい方への次のステップ:

英語の基本動詞には、make と双璧をなす超重要動詞 take があります。こちらも「自分の領域へ取り込む」という強力なコアイメージさえ掴めば、何百もの熟語を暗記する必要がなくなります。ぜひあわせて読んでみてください。

👉️ take の本当の意味は「取る」ではない|ネイティブが使う英語脳のコアイメージを解説

4. まとめ:文字の理屈を捨てて、身体感覚で捉えよう

今回のポイントを振り返ってみよう。

  • make の本質は「作る」ではなく、「ある状態を生み出す・変化させる」こと
  • Make sure は「確実な状態をいまここで作る」⇒「確認する」
  • Make it は「成功した状態をなんとか作り出す」⇒「やり遂げる・間に合う」
  • That makes sense は「納得できる状態を頭の中に作る」⇒「なるほど」

英会話の上達において最も大切なのは、学校のテストのように「日本語の訳」を頭の中でこねくり回して暗記することではない。ネイティブが感じている「コアイメージ(身体感覚)」をそのまま受け止め、実際の音声と一緒に耳と口で体得していくことだ。

頭を切り替えて、この「状態を作り出す感覚」が優先的にパッと浮かぶようになると、あなたの英語は一気にネイティブの英語(英語脳)へと近づいていくこと間違いなし!

make を「作る」と覚えるのではなく、「ある状態を生み出す」と捉えられるようになると、ネイティブが日常会話で使う make の大半は理解できるようになる。

make のような“状態変化の感覚”は、頭で覚えるのではなく、口で瞬時に組み立てる訓練が必要。本気で英語脳を手に入れたい方は、ぜひ一読されたし。

 

👉️ YouCanSpeakは英語脳を作れるのか?|代入法で「英語を英語のまま話す力」を鍛える独学法

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