英語が上達するためには基礎文法の修得が最優先の必須事項。
その上で英会話の上達を目指すことになるが、英会話の上達は理解というより訓練で決まる!。
重要なので繰り返す。
英会話の上達は訓練で決まる!。
英会話に関する解説をいくら読んだり聴いたりしてもあなたの英会話は上達しない。
何度も発音しシャドーイングしその気になって英文を消化するプロセスでのみ英会話は上達する。
さて、本ブログをお読みの方はだいたい中学校レベルの英文法は何となく理解できているかと思う。
この辺を出発点としてこれから英会話を身に付けたいと希望している。
そこで英会話修得の戦略となるが、心構えとともに戦略を間違うと英会話修得は困難を極める。
どのような心構えで何をどうすべきか?
実際の訓練内容に即して解説したい。
その前に同じようなテーマで書いた記事があるので一度目を通すことも有益かと思う。
挫折しないマイペースな英会話習得法に必要不可欠な理解と手順とは
英会話上達のコツは英文法を発音・抑揚・音声変化と同時に習得する手順にあり
上の二つの記事も本記事と同様に記事内で練習ができるように音声付きの例文が多数ある。
何度も読み返し自分で自分を訓練すること(英会話独学法)であなたの英語のセンス=英語脳は格段に磨かれる。
集中継続しやすい適量とは
まずは単文、複文、重文に限らず実際の英会話で多用される短めの英文を毎日三つほど繰り返す。
なぜ三つくらいかと言えば、その程度が毎日ストレスなく集中でき継続しやすい適量であるから。
例えば、
She is more cute than beautiful.「彼女はきれいというより可愛い。」
We moved in next door three days ago.「私たちは三日前に隣に引っ越してきました。」
I don’t quite follow what he says.「彼の言うことがよくわからない。」
単語ごとに正確にゆっくりした音声
実際のネイティブのスピードの音声
上の三つの文に関連性はないがネイティブが日常的に使う表現であることは間違いない。
毎日三つの英文を口ずさんで覚えればひと月で90個の英文に親しめる。半年で500以上の基礎的な英文に慣れることが可能だ。
この中から自分が覚えやすい構造の英文は徐々に脳内に定着し、反射的にアウトプットされやすくなる。
受験対策のように無理して短期的な記憶にするために英単語を覚えてもすぐに忘れてしまう。
しかし、英文に慣れることでインプットされた英単語は忘れない形で脳内に定着する。これが本物の記憶。
この訓練は野球で言えば素振りの練習のようなもので、繰り返すことで必ず英会話の基礎力となる。
先にお知らせしておくと、この点を訓練する一押しの教材として本ブログでは 「酒井式 Simple English Magic81」を推奨している。
酒井式 Simple English を購入する前に【知るべき5つのポイント!】
適量で簡単な対話文を訓練する
英会話は相手を伴なうコミュニケーションの技術だから英語の対話に慣れることは極めて重要な訓練である。
上の三つの例文をそれぞれ対話文にしてみる。
対話文①
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How does Jenny attract you?「ジェニーどこが魅力なの?」
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She is more cute than beautiful.「彼女はきれいというより可愛いんだ。」
対話文②
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Hi, you must be our new neighbors, right?「こんにちは、新しいお隣さんでしょ?」
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We moved in next door three days ago.「私たちは三日前に隣に引っ越してきました。」
対話文③
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Can you possibly understand his English?「ひょっとして彼の英語わかる?」
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No, I don’t quite follow what he says.「いいえ、彼の言うことがよくわからないわ。」
対話(dialog)になると情景が浮かぶ。
このイメージを作りながら繰り返し対話文を訓練すると英会話の反射神経が造られる。
野球で言えばトスバッティングやティーバッティングに相当する。
本番ではないが本番を想定して行うイメージトレーニングと言える。
慣れてくるに従いこれを徐々に長めの対話にしていくと日本語に戻らずに英語で反応できる範囲(英語脳)が広がる。
対話文④
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How many kids did you say are coming?「何人くらいの子が来るって言ったっけ?」
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Seven so far. I must cook as soon as possible.「今のところ7人かな。なるだけ早く料理しなくちゃ。」
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Oh, boy. It’s getting out of hand.「そりゃ大変だ。手に負えなくなるなぁ。」
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You said it!「そのとおりよ!」
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Would you like me to put plates on the table?「テーブルにお皿並べてあげようか?」
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Oh, would you? That would solve the problem.「ええ、そうしてくれる?そうしてくれると助かるわ。」
こういった対話文を一日に一つ暇さえ見つかれば声に出して繰り返すと、徐々に英会話のリズムに乗れるようになる。
初期のうちは異なる対話文に数多く挑戦するより三日かけてもいいから一つの対話文を丸覚えするくらい繰り返すといい。
一つの例文としての対話文に出てくる単語と単語の音の重なり(リエゾン)や抑揚(イントネーション)が身に付くからだ。
一度身に付いた音感はその後の対話文に挑戦する際に役立つ。
適量の時事英語を勉強する
短い英文である程度英会話の勉強に弾みがついてきたら時事英語やビジネス英語の勉強をするといい。
時事英語やビジネス英語は小説などとは違って文章構成がはっきりしているので英会話初心者には正にうってつけの教材と言える。
これも一文二文程度の短めの文を徹底的に消化し丸覚えするくらい繰り返すことが重要。
例文1)
「Early this morning / there was an accident on the Tomei Expressway / reportedly causing two deaths.」
・Early this morning「今朝早く」
・ there was an accident on the Tomei Expressway「東名高速道路で事故があった」
・reportedly causing two deaths「伝えられるところによると二名の死者を出した」
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Early this morning there was an accident on the Tomei Expressway reportedly causing two deaths.「今朝早く東名高速道路で死者2人を出したと思われる事故が発生しました。」
例文2)
「The cost of the accident / is likely to run into / tens of millions of yen. 」
・The cost of the accident「その事故のコストは」
・is likely to run into ~「~に上るようだ。」
・tens of millions of yen「数千万円」
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The cost of the accident is likely to run into tens of millions of yen.「その事故の回復費用は数千万円規模に上る模様です。」
例文3)
「The ruling Liberal Democratic Party’s manifesto for the Oct. 31 general election / has omitted many signature policies / of new Japanese Prime Minister and LDP President Fumio Kishida.」
・The ruling Liberal Democratic Party’s manifesto for the Oct. 31 general election「10月31日総選挙における与党(ruling)自由民主党の公約(manifesto)」
・has omitted many signature policies「多くの代表的な政策を省いた」
・of new Japanese Prime Minister and LDP President Fumio Kishida.「岸田文雄新総理総裁の」
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The ruling Liberal Democratic Party’s manifesto for the Oct. 31 general election has omitted many signature policies of new Japanese Prime Minister and LDP President Fumio Kishida.「10月31日総選挙における与党自由民主党の公約では岸田文雄新総理総裁の多くの代表的な政策を省いた形となりました。」
注)日本語では「省かれた」と受身形が自然だが、英語では「省いた」と能動形であるのが自然。
基礎的な英文や対話文の訓練で英語の基礎的な感覚を養う重要性とそこから時事英語などに進むプロセスを解説した。
この辺を十分に独学してある程度の英会話の基礎を固めるにはやはり一年間くらいの期間が必要かと思われるが、諦めずに一歩一歩進んでいけば必ず巧くなる。
この訓練を十分に積むことで長い会話や文章が英語の語順通りに頭に入り語順通りに組み立てられる本物の英会話力となる。
まとめ
・英会話の上達は集中と継続が前提である。
・集中と継続には適量の勉強量(訓練量)が必要。
・まずは短い英文を毎日三つほど繰り返す。
・同時に対話文を丸覚えするくらい繰り返す。
・ある程度コツが掴めて来たら時事英語に挑戦する。
・時事英語も初めは一二行の短い英文から徐々に長い英文に挑戦する。
・このプロセスを守ると英会話は必ず巧くなる。
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