英会話をしていて、こんな経験はないだろうか。
「相手の英語は何となく分かる」
「簡単な質問なら答えられる」
「Really? や How was it? も使えるようになってきた」
ところが、
「あなたはどう思う?」
と聞かれた瞬間、言葉が出てこない。
あるいは、自分の意見は頭の中にあるのに、「これを英語でどう言えばいいんだ?」と日本語から英語への翻訳を始めてしまい、会話のテンポについていけなくなる。
これは、英単語や文法の知識が足りないことだけが原因ではない。自分の考えや立場を、短い英語で反射的に返す力が不足しているのである。
ネイティブ同士の会話を聞いていると、
I agree.
Exactly!
I see your point.
I’m not sure about that.
I don’t think so.
It depends.
I’d say…
といった、驚くほどシンプルな表現が頻繁に使われている。
難しい英文を作っているわけではない。相手の言葉を聞いて、「同じ意見だ」「まさにそう」「言いたいことは分かる」「ちょっと違うかな」「場合によるな」という自分の立場や感覚に反応しているだけなのだ。
今回、英語脳構築講座シリーズ第5弾④では、こうした表現を「意見ボタン」として10個に絞り込んだ。
第5弾①の「反応ボタン」。
第5弾②の「感情ボタン」。
第5弾③の「質問ボタン」。
そして第5弾④の「意見ボタン」。
この4つが揃うことで、英会話は単に「英語を話す」段階から、相手とキャッチボールする段階へ進んでいく。
今回は、なぜ「意見を言う力」が英会話に必要なのか、そして今回の実践教材で何を身につけるのかを紹介していこう。
💡 この記事でわかること
- 英会話で自分の意見が言えず沈黙してしまう本当の原因
- 「日本語➔英語」の翻訳思考を脱却し、感覚で意見を返す英語脳の作り方
- ネイティブが日常会話で頻繁に使うシンプルな意見・同意・反対表現10選
- 「意見の階段(8つの機能)」で自分の立場を整理する考え方
- 第5弾①〜④(反応・感情・質問・意見)で完成する「会話のキャッチボール」
1. 英会話が続かない原因は「話せない」ことだけではない
英会話が苦手だと、「もっと単語を覚えなければ」「もっと長い英文を話せるようにならなければ」と考えがちだ。
しかし、実際の会話を考えてみると、必ずしも長い英文は必要ない。
例えば相手から、
I think this restaurant is really good.
と言われたとする。
ここで、
I agree.(そう思うよ)
と言えれば、会話は続く。
さらに、
The food is amazing.
と相手が返してくれれば、そこからまた質問したり、自分の感想を加えたりできる。
重要なのは、長く話すことではない。相手の言葉に対して、自分の立場を短く返すことである。
2. 「自分の意見」を英訳しようとすると会話が遅れる
ここが今回のテーマで最も重要な部分だ。
例えば相手が、
I think this movie is really good.
と言ったとする。
自分も同じ意見なら、本来はすぐに、
I think so, too.
と言えばいい。
ところが頭の中で、
「私もそう思います」 ➔ 「英語では何と言うんだっけ?」 ➔ 「I think…」 ➔ 「so, too?」
と考えていると、その間に会話が先へ進んでしまう。
だから必要なのは、「日本語 ➔ 英語」の翻訳ではなく、「相手の意見 ➔ 自分の感覚・立場 ➔ 英語」という反応だ。
- 同じ意見なら ➔ I think so, too.
- 強く共感したなら ➔ Exactly!
- 相手の考えを受け止めるなら ➔ I see your point.
- 少し違うと思ったら ➔ I’m not sure about that.
- 条件によって変わるなら ➔ It depends.
この「直接つなげる感覚」が、今回の「英語脳」の核心になる。
3. ネイティブは「難しい意見表現」を使っているわけではない
「自分の意見を英語で言う」と聞くと、
From my perspective…
In terms of…
I couldn’t agree more…
など、難しい表現を覚えようとする人も多い。
もちろん、こうした表現を知っていること自体は悪くない。しかし、まず必要なのは、日常会話で何度も使える短い表現を反射的に出せることだ。
今回取り上げたのは、以下の10個である。
- I agree.(同意する)
- I think so, too.(私もそう思う)
- Exactly!(まさにその通り)
- I see your point.(言いたいことは分かるよ)
- In my opinion,…(私の意見では…)
- Personally,…(個人的には…)
- I’m not sure about that.(それはどうかな)
- I don’t think so.(そうは思わないな)
- It depends.(場合によるね)
- I’d say…(私なら~だと思う)
どれも決して難しい表現ではない。だからこそ、ここを「知っている」で終わらせない。使えるところまで縦に掘る。これが今回の教材の考え方である。
4. 「意見ボタン」は8つの機能(意見の階段)に分けて考える
今回の10表現は、単純に10個暗記するのではない。会話の中で、自分がどんな立場にいるのかで整理していく。
- ① 同意する ➔ I agree.
- ② 共感する ➔ I think so, too. / Exactly!
- ③ 相手の意見を受け止める ➔ I see your point.
- ④ 自分の意見を述べる ➔ In my opinion,… / Personally,…
- ⑤ やんわり反対する ➔ I’m not sure about that.
- ⑥ はっきり反対する ➔ I don’t think so.
- ⑦ 条件をつける ➔ It depends.
- ⑧ 柔らかく意見を提示する ➔ I’d say…
こうして見ると、英会話で必要なのは「意見を言うための難しい英文」ではない。自分の立場を短く示すためのボタンを持っていることなのだ。
5. 第5弾①〜④で「会話のキャッチボール」が完成する
ここで、第5弾全体を振り返ってみよう。
🔗 英語脳構築講座【第5弾シリーズ一覧】
- 第5弾①「反応ボタン」:Really? / Totally. など、相手の言葉を受け取る表現(→ 実践教材を見る(note))
- 第5弾②「感情ボタン」:驚き、共感、喜びなどの感情を乗せて返す表現(→ 実践教材を見る(note))
- 第5弾③「質問ボタン」:How was it? / Tell me more! など、相手から次の一言を引き出す表現(→ 実践教材を見る(note))
- 第5弾④「意見ボタン」:I agree. / I see your point. / It depends. など、自分の考えや立場を返す表現(本記事)
つまり、「反応 ➔ 感情 ➔ 質問 ➔ 意見」という一連の流れができる。
これは単なる英語表現の暗記ではない。会話そのものの構造を身につける練習なのである。
6. 今回の教材では「10個を知る」ことがゴールではない
ここは、教材紹介としてしっかり強調したいところだ。
今回の教材には、10個の表現それぞれに、
イラスト ➔ ミニ会話 ➔ ゆっくり音声 ➔ ネイティブスピード音声
という形で練習できる構成を用意している。
例えば、
A: I think this movie is really good.
B: I think so, too.
という会話を文字で理解するだけでは終わらない。
音声を聞き、場面をイメージし、実際に声に出す。そして最終的には、「同じ意見だ」と感じた瞬間に I think so, too. が出る状態を目指す。
▼教材のこの部分をお見せする。

これが「知っている英語」を「使える英語」に変えるためのトレーニングである。
7. 「意見を言える」と英会話の景色が変わる
英会話では、質問に答えられるだけでは会話が一方通行になりやすい。
相手:What do you think?
自分:I think it’s good.
(※ここで終わってしまう)
しかし、
I think it’s good. Personally, I prefer the other one.(いいと思うよ。個人的にはもう一つの方が好きだけどね)
のように、自分の立場を少しずつ返せるようになると、会話が変わってくる。
相手から、「Really? Why?」とさらに質問が返ってくるかもしれない。そこからまた、「質問 ➔ 意見 ➔ 反応 ➔ 感情」という新しいキャッチボールが始まる。
だから「意見ボタン」は、会話を終わらせるための表現ではない。次の会話を生み出すためのボタンでもあるのだ。
まとめ|英会話は「長く話す」より「短く返す」
英会話が続かないからといって、「もっと長い英文を話さなければ」と考える必要はない。
まずは、
I agree.
Exactly!
I see your point.
I’m not sure about that.
It depends.
こうした短い表現を、自分の感覚と直接結びつけてみてほしい。
「賛成です」と日本語で考えてから英語にするのではない。
- 「同じだ」と感じた瞬間に ➔ I agree.
- 「ちょっと違う」と感じた瞬間に ➔ I’m not sure about that.
- 「場合による」と感じた瞬間に ➔ It depends.
この反射が身についてくると、英会話は少しずつ変わってくる。
👇 【実践編・第5弾④】実践トレーニングはこちら(note)
【実践編・第5弾④】ネイティブは自分の意見を自然に伝える|毎日使う「意見・同意・反対」英語10選(音声・イラスト教材付き)
運営者ヤヌスからのメッセージ
英語は「知識」ではない。反射である。
単語を知っている。文法を知っている。英文を読める。それだけでは、会話の瞬間には間に合わない。
相手の言葉を聞いて、「どう感じたか」「どう思ったか」、そこから直接、英語が出てくる。それが本当の意味での「英語脳」だと私は考えている。
第5弾①〜④で、「反応 ➔ 感情 ➔ 質問 ➔ 意見」という4つのボタンが揃った。
ここから先は、さらに自然な英会話へ進んでいこう。
英語を勉強するのではなく、英語で会話する。その感覚を、一緒に身につけていこう。
運営者ヤヌスの心からのメッセージ
英語は「知識」ではなく「反射」です。
理解しただけでは話せるようにはなりません。
本当のゴールは“瞬時に口から出る状態”です。

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