英会話に関するサイトは世の中に数え切れないほど存在する。
しかし、実際に「英語を使って生きてきた経験」をベースに語られている記事は意外と少ない。
私は高校1年生の頃に英会話と出会い、それ以来、英語と共に人生を歩いてきた。
英会話学校で発音とイントネーションを叩き込まれ、留学し、英会話講師を経験し、貿易や海外実務の現場で英語を使い続けてきた。
その長い経験の中で、私が最終的に強く感じるようになったのは、「英語は日本語を英訳する作業ではない」ということだ。
英語を英語の語順のまま理解し、反応する。いわゆる「英語脳」と呼ばれる感覚こそが、英会話上達の本質だと今は考えている。
この記事では、私自身がどのように英語と関わり、どんな経験を経て現在の英語観に辿り着いたのかを、少し振り返ってみたいと思う。
📌 この記事でわかること
- 筆者ヤヌスが半世紀にわたり英語と歩んできたリアルな足跡
- 銀行員や大手企業社内で英会話講師を務めた「教える側」の視点
- 欧州留学や海外赴任、貿易実務の最前線で直面した「生きた英語」の現実
- なぜ巷の「翻訳式勉強法」では絶対に話せないのかという本質
- このブログを通して、あなたにお伝えしたい「英語脳」構築への想い
私と英会話との出会い|ESC九州外語学院
高校1年生の春、赤い看板との出会い
私が英会話の門を叩いたのは、高校1年生の春だった。当時、福岡市にあった「ESC九州外語学院」の赤い看板に目を奪われたことがすべての始まりだ。そこには、私のその後の人生を決定づける出会いが待っていた。
西田先生による徹底的な発音・イントネーション訓練
同学院の西田先生から受けた指導は、まさに衝撃の一言だった。それまで学校で習ってきた理屈っぽい英語とは対極にある、徹底的な「発音」と「イントネーション」の叩き込み。カタカナ英語を徹底的に排除し、ネイティブの音をそのまま再現する訓練を繰り返した。「英語は勉強ではなく、音(リズム)だ」と身体で知ったこと。これこそが、私の英語人生の絶対的な原点である。
城南高校英語研究部で「教える側」になった
英語研究部への入部とタイプライター
高校3年の時、母校である城南高校の英語研究部に入部した。当時、部室にあったタイプライターを独占させてもらう代わりに、私は1年生や2年生に英会話を教える役目を引き受けることになった。
後輩への英会話指導と、教えることで見えた本質
まだ高校生でありながら「教える側」に立ったことは、私自身の英語の理解を爆発的に深める契機となった。どうすれば英語を恐れずに口から出せるようになるのか。試行錯誤しながら指導した教え子の一人(当時1年生)は、後に英語弁論大会で見事に優勝を果たした。自分の培ってきた「音の英語」は間違っていなかったと、確固たる自信を得たエピソードである。
JTB時代と富士銀行外為係への英会話レッスン
JTB福岡支店国際係配属と実務英語
城南高校を卒業後、日本交通公社(JTB)に就職し、福岡支店の国際係に配属された。ここでついに、学生時代の英語から「ビジネスとしての実務英語」の世界へと足を踏み入れることになる。
銀行外為係への英会話指導で知った「学校英語」との違い
当時、仕事を通じてお付き合いのあった富士銀行福岡支店の外為係のメンバーに対し、週2回、英会話の指導レッスンを行う機会を得た。彼らは非常に優秀で知識も豊富だったが、いざ話すとなると戸惑いがあった。いわゆる「学校英語の知識」と「現場で瞬時に使う実務英語」の間には、高い壁が存在することをこの目で痛感した。
イギリス留学で見えた「生きた英語」
Eastbourne School of Englishでのネイティブ環境
JTBを退職後、私はさらなる高みを目指してイギリスへ渡った。南海岸の町にある「Eastbourne School of English」に身を置き、完全なネイティブ環境の中で英語の勉強に勤しんだ。
日本語変換では間に合わない現実と英語脳の芽生え
朝から晩まで英語のシャワーを浴びる生活の中で、一つの真実に到達した。ネイティブの会話のスピード、そこで矢継ぎ早に飛び交うジョークの応酬に対し、「頭の中で日本語に訳してから英語を組み立てる」などという作業をしていたら、1秒で置いていかれるという現実だ。英語を英語のまま処理し、前から順番に理解して反応する感覚。まさに「英語脳」の重要性を、身をもって知った瞬間であった。
フランス留学で逆に理解した「語学の本質」
エクサンプロヴァンス大学でのフランス語学習
イギリスでの学びを終えた後、私はフランスへと渡り、エクサンプロヴァンス大学でフランス語とフランス文明の勉強に身を投じた。ゼロから新しい言語を学ぶという経験が、私に逆説的な気付きを与えてくれた。
「翻訳癖」の危険性と語順感覚
新しい言語を学ぶとき、どうしても使い慣れた母国語(日本語)に頼りたくなる。しかし、それをやればやるほど、言葉は口から出てこなくなる。フランス語の習得プロセスを通じても、やはり「翻訳癖」は最大の敵であり、その言語独自の「語順感覚」をいかに早く脳内に構築するかがすべてであると、確信を深めるに至った。
英会話講師と貿易実務で鍛えられた英語力
ESC九州外語学院での講師経験と貿易の世界へ
帰国後、私自身の英会話の原点となったESC九州外語学院で、しばらくの間、今度は講師として教壇に立った。その後、貿易の世界へと身を転じ、貿易実務を貪欲に習得すると同時に、ビジネス英語の真髄を極めるためにさらなる力を注いだ。
社内英会話講師と通訳経験
後に就職することとなるザ・パック株式会社では、アメリカ進出の手伝い(主に通訳)として立ち上げの最前線に関わった。以降は本社海外本部の実務責任者として貿易システムの構築を指揮。同時に、部下への貿易実務指導や、社内2箇所(本社および流通本部)で英会話レッスンの講師を務め、数多くの社員を現場へと送り出してきた。
イタリア・アメリカ・イギリスとの仕事
フィレンツェでの日本食レストラン立ち上げ
私の挑戦は英語圏に留まらなかった。イタリアに進出する企業に籍を置き、フィレンツェに初となる日本食レストラン「絵伊都」を設立する際、現地ジェネラルマネージャーとして赴任。言葉も文化も異なる地で、プロジェクトを動かす実務を完遂した。
イギリス領事館からの招待と、対英経済ミッション参加
ザ・パックでの海外本部責任者時代、仕事上の深い繋がりから、在大阪イギリス領事館の招待によって「対英経済ミッション」に参加させていただくという、大変名誉な機会を得た。各国から集まるトップクラスのビジネスパーソンと対等に議論を交わしたこの時期、私自身の英会話力は一つのピークに達していたと感じる。
なぜ私は「英語脳」が重要だと思うのか
これほどまでに、英会話講師、留学、海外駐在、およびビジネスの最前線で英語を使い倒してきた私が、今、強く確信している英会話の本質がある。
それは、「英会話の本質は知識の量ではなく、反射回路の有無である」ということだ。
多くの日本人が英語を話せないのは、決して頭が悪いからでも、単語力が足りないからでもない。頭の中で「日本語→英訳」という、会話のスピードには絶対に追いつけない無駄な処理(翻訳癖)を行っているからだ。
難しい単語を並べる必要はない。中学校レベルの基本語を、英語の語順のまま瞬時に並べて口から出す。この「反射」の回路さえ作ってしまえば、英語は誰でも話せるようになる。そしてそれは、高額なスクールに通わずとも、正しいアプローチさえ知っていれば「独学で十分に構築可能」なのだ。
ただし、すべての人が独学だけで伸びるわけではない。私自身、発音やイントネーションは先生から徹底的に叩き込まれた。独学とスクールは矛盾せず、むしろ併用すると最速で伸びる。
独学が合う人もいれば、誰かに見てもらった方が伸びる人もいます。大切なのは、あなたに合った方法を選ぶことです。
私が歩んできた道は特別なものではない。英語脳の作り方さえ知っていれば、誰でも必ず話せるようになる。問題は、何事においてもそうだが、あなたの本気度に尽きる。
現在の私と、このサイトについて
福岡の街を走る、今の私
色々と華やかな経歴を並べてしまったが、現在の私は、福岡市で現役のタクシードライバー(観光タクシー等を含む)として働く、いわゆる普通のローカルおやじだ(笑)。
しかし、英語は今でも私の人生のかけがえのない一部である。車内に外国人のお客様が乗車された際、英語でコミュニケーションを図る時間は今でも本当に楽しい。特にネイティブのお客様から「あなたの英語は本当に素晴らしい!」と称賛される瞬間は、半世紀にわたり英語と歩んできた人生へのご褒美のようにも感じる。今でも毎日の英語ニュースや洋書からのインプットは欠かさない。
このブログを通じて、あなたに伝えたいこと
英会話の習得に、遠回りをする必要はない。このサイト『最強の英会話独学法』では、私が半世紀の歩みの中で掴み取った「日本語を介さずに、英語を英語のまま理解して反応する感覚(英語脳)」を、どこよりも分かりやすく、本質的な独学法として出し惜しみなく伝えていく。
あなたの英語の知識を、眠らせたままにするのはもったいない。それを「使える武器」に変えるための手助けができれば、これ以上の喜びはない。
もしあなたが「英語脳を作りたい」「独学で話せるようになりたい」と思っているなら、以下の記事から読み進めると最短で理解が深まります。
あなたに読んでほしい参考記事
① 英語が口から出ない本当の理由|「日本語変換」をやめて英語脳を作る独学トレーニング法

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